物議を醸したTweet
先日、下記の投稿がTwitter界隈で物議を醸し出しました。
インフラエンジニアって実はブルーオーシャンなんです。
https://twitter.com/AwsskillC
対して転職で人気のバックエンドやフロントエンドはレッドオーシャン。
エンジニアのイメージがまだないあなた、インフラやAWSを扱う「クラウドエンジニア」を調べてみてください!
まだまだ人が足りないこの業種、オススメです!
私はこのTweet自体に関して何も言うつもりはありません。Twitterとは自由に意見を言える場所なので、発言する人、それを批判する人がいても良いと思います。
ただ私は実際にインフラエンジニアで働いており、現場を少しでも知っているのでインフラエンジニアはブルーオーシャンなのかというのを私の目線から書きたいと思います。
最も、私の目線にはなるので、全ての方に対して当てはまったり、私が書いていることが正しいとは思わないので、その辺をご了承いただけますと幸いです。
インフラエンジニアはブルーオーシャン?
結論から言いますと、インフラエンジニアはブルーオーシャンだと思います。
ただ何箇所か許容していただかないといけない点があり、それを許容できる人はインフラエンジニアをお勧めできると言えます。
先に「何箇所か許容していただかないといけない点」の内訳を記載しておきます。大きくは3つあります。
- 一部を除いて爆発的には稼げない
あまりWebエンジニア界隈のことは詳しくないですが、Twitterをみている限りだとフリーランスで年収1000万稼げる人はいそうです。
それ以外にも海外で活躍されているプログラマーさんもたくさん居ます。
対してインフラエンジニアのフリーランスで年収1000万は見かけません。理由としては、インフラは対人ではなく対企業を選ぶからです。
インフラはアプリやソフトウェアの根幹を担うものなので、万が一、サーバが停止すれば大問題となります。
そういった信頼性の面でフリーランスよりも企業を選ぶため、インフラエンジニアのフリーランスがあまりいないのです。
またクラウドは別ですが、オンプレミスになるとサーバ1台数百万を超えてきます。その規模のサーバを個人で手配して準備するのは難しいため、やはりインフラエンジニアのフリーランスはあまりいないのです。
いるとすれば、サーバ/ネットワーク/データベース/セキュリティ/クラウド周りのどれかに特化したスペシャリストが、設計/構築を行うといった形でしょうか。ただそのようなモデルケースは少ないので、必然的にインフラエンジニアはフリーランスというよりも企業に属することとなるため、爆発的に稼げないのです。 - キラキラした世界ではない
インフラエンジニアの仕事は、一言でばっさり言ってしまうと「地味」です。データセンタでの地味な作業を行い、開発のように目に見える成果物もありません。
地味というのは、例えば重たいサーバをラックにラッキングしたり、サーバを使えるようにするため電源ケーブルや光ケーブルを敷設したりすることです。何十台もサーバがあれば気が狂いそうになりますよ笑
基本的にはサーバから伸びている光ケーブルはスイッチに差すので、スイッチ側とサーバ側に「どのサーバのどのnic」かというのを分かるようにするためにタグをつけなければなりません。この作業も大変なんですよね、、、
他にも、構築で言えばAnsibleのような構成管理ツールが入れられない状況だと、何台もあるサーバの構築を1台ずつやっていかないといけません。この構築で何日もかかるんです笑
まだまだありますが、インフラエンジニアのお仕事は主に現場での作業が多いです。Web系のエンジニアの用に好きな時間に好きな場所で仕事はできないため、100%キラキラはしていないでしょう笑
またインフラで求められることは派手なものではなく、ミスなく動作し続けられるものです。
これはインフラエンジニア全体の話で、今回の主題である「クラウドエンジニア」は少し違ってきます。クラウドエンジニアはその名の通り、クラウドを使い仕事をするのでデータセンタには行かなくて済みます。
それでもミスなく動作し続けられるものを要求されるのは一緒ですけどね笑
クラウドエンジニアとは、インフラエンジニアの一部です。
そもそもインフラエンジニアとは、Webサービスやソフトウェアの土台を作ったり運用監視を行うエンジニアです。
ただその土台を作るにしても色々な担当箇所があります。主には下記2つです。
・サーバ
・ネットワーク
もっと細かく書くと「セキュリティ」や「データベース」などがあります。
それらをクラウドで行うのが「クラウドエンジニア」です。
まぁ色々な用語が出てきてわからないと思うので身近な例で説明すると、「私は料理人です」と言っているようなものです。
料理人にも、フランス料理が特な人であったり、和食が得意な人、洋食が得意な人がいると思いますが、それらをまとめて「料理人」って言っている感じです。
インフラエンジニアも同様で、インフラの中でも細分化すると「サーバ」や「ネットワーク」「クラウド」などがありますが、それらをまとめてインフラエンジニアと呼んでいる形です。
伝わらなかったらすみません笑
- 運用監視オペレータだと詰みの可能性
インフラエンジニアとして未経験でも入りやすいのは運用監視オペレータです。私は経験がないので分からないですが、運用オペレータのお仕事は基本的にはマニュアル通りに作業を行えば完結するお仕事です。
そのため、未経験者がインフラエンジニアとして最初にアサインされるのは、運用監視オペレータのお仕事が多いのだそうです。
最初は仕方のないことなのかもしれませんが、その運用監視オペレータは実務経験としてはあまり評価されないことが現実となります。
会社が数年で構築や設計などのステップに移行させてくれるならば良いですが、運用監視オペレータに配属されてしまいそこから抜け出せない人も多くいるのです。
そういったところから未経験から一人前のインフラエンジニアになるのは難易度が高いと言えます。自分自身の問題ではなく、運も絡んできますから。
インフラエンジニアがオススメ
上記でインフラエンジニアのリスクと言いますか、意識して欲しい点をお伝えしました。ここではなぜインフラエンジニアがブルーオーシャンなのかを解説していいきます。
自己紹介
いきなり自己紹介かと思われるかもしれませんが、この記事を書いている人がどのような人なのかを知ってもらいたいので記載致します。
私は20代の中盤からSESに入社し、とあるSierに出向しています。未経験ながら設計以降のフェーズに携わらせて頂いており、3年が経ちました。
能力としてはゴミですが、一応、生存はしています。そんな人間がこの記事を書いています。
人手不足
私が実際に現場に入って感じたことは、インフラエンジニアは人が足りていないということです。まぁ厳密に言うと、一人前のエンジニアですけどね笑。
私は20代中盤ですが、若いと言われることが多々あります。別の現場に行った際、データベースエンジニアが多数在籍している会社の方に、「今はデータベースエンジニアがいないから困っている。誰かうちに紹介してくれない?」という話も聞きました。
確かに周りを見渡しても、Web系のエンジニアみたいに若い人がひしめく環境ではないと感じました。若手がいなく中堅とベテランがひしめく世界です。
そのため、もしあなたが20代でインフラエンジニアを目指したいと考えているのならば、会社選びは重要ですがおすすめできます。
正直、頑張れば開ける世界はあると思います。理由としては、若い人が少ないので上の人たちが抜けた際、次の後釜を狙う競争率が低いからです。
インターネットでインフラエンジニアの技術情報を調べても、Web系の情報より出てきません。出てこない理由としては、やはりインフラエンジニアの人口が少ないので相対的に情報も少ないためです。
そんな中で頑張れば、Web系よりも難易度低く上位にいけると考えました。全ては私の頭の中で考えたことなので合っているかは分かりませんけどね笑
インフラは知識が重要
インフラエンジニアはWeb系のエンジニアとは違い、知識が重要です。
プログラミングも知識は必要ですが、どちらかというと発想やひらめきに重きを置いています。
先ほど、20代でインフラエンジニアを目指すならオススメと書きましたが、30代、40代の方でもWeb系よりインフラエンジニアの方がオススメできます。
理由としては基礎知識がベースとなって仕事をすることが多いためです。
一度、サーバやネットワークの基礎知識を身につけると、長くその知識を生かすことできます。
サーバやネットワークの基礎知識は普遍的なものなので、もし30代、40代の方でもITに興味あるのであればWeb系よりインフラエンジニアの方が個人的にオススメです。
今の時代、サーバやネットワークも個人で学習することが可能ですからね。ただオンプレの知識などは個人では難しく企業に入らないと出来ないので、そういった面では学習コストは高いとも言えますが笑
まとめ
いかがでしたか。ざっくりインフラエンジニアについて書きました。
インフラエンジニアがどのような仕事かイメージもつかない人もいるかと思いますので、また詳しく記事を書きたいと思います。
ここで伝えたかったこととしては、インフラエンジニアは爆発的に稼げはしないが安定的に尚且つ競争率は低いので狙い目だということです。
以上です。