今回は【マネージドサービス】について書いていきます。
AWSのデータベースサービスを使おうと考えている人は、かならず知っていたほうがいいです。なぜなら現状、AWSのデータベースサービスは全てマネージドサービスだからです。
具体的には【Amazon RDS】、【Amazon DynamoDB】、【Amazon DocumentDB】、【Amazon ElastiCache】、【Amazon Neptune】、【Amazon Timestream】、【Amazon QLDB】です。
ちなみに言っておきますと、マネージドサービスはAWSのデータベースサービスだけの特徴ではありません。
その点だけご注意ください。
マネージドサービス
マネージドサービスとは簡単に言いますと、面倒なサーバの導入や管理を代理で行ってくれるというものです。ラッキングやOSインストール、初期設定などのことですね。
そのため利用者はサーバを意識せず、アプリケーションの開発に注力することができます。
ただ注意して頂きたいのは、このマネージドサービスの請け負うレイヤの範囲はそのサービスを提供する会社ごとで違うということです。
OSより下を請け負うところもあれば、AWSみたいな【アプリケーション】以外は全てAWSが管理するというところもあります。
文章で書いていても分かりにくいので、下記画像を見てください。
引用 : https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/20201001-MediaWS-S3-Publishing_AWS.pdf
こちらはAWSが公式で出している画像なのですが、一番右がマネージドサービスです。ものの見事にアプリケーション以外は緑で塗られていますよね。
一番左に書かれてある【オンプレミス】ですが、これは実際のサーバを使って構築している場合ですね。
次に真ん中の【Amazon EC2(仮想サーバ)】ですが、AWSでいうところの【EC2】などが該当します。ここではOSの導入までをAWSが請け負います。よくあるマネージドサービスは、ここまでが範囲となることが多いです。
AWSのマネージドサービスの方が網羅する範囲が広いのでそちらの方がいいのでは? と思われるかもしれませんが、それは間違いです。
確かにAWSのマネージドサービスでは、利用者が意識するのはアプリケーションだけなので意識を向ける範囲はそこだけで十分です。
ただし、真ん中の【Amazon EC2(仮想サーバ)】の方が、OSインストールより上を自分たちで決めれるので自由度が高いとも言えます。
その辺は構成によって向き不向きがあるので、どちらがいいとかではなく、時と場合によるとしか言えないのです。現にAWSの中の人も同様のことを言っています。
AWSのサービスは2020年現在194もあります。なぜそれほど多くのサービスがあるかというと、ターゲットとなる人がそれだけ多いからです。
マネージドサービスがいいか悪いかではなく、マネージドサービスというのはこういうもので、今回の案件に合っているなと思えばAWSのデータベースサービスを利用したらいいのです。
以上で今回の内容は終了します。