前回の記事では、VyOSとは何か? や、VyOSのインストール方法について記載しました。
今回はVyOSの初期設定方法について書いていきます。前回の記事は下記です。
IP設定
まず「ifconfig」コマンドで現状のIPを確認します。
何も振られていなさそうです。まず初めに下記コマンドを入力し、configuration modeに切り替えます。設定をする際はconfiguration modeに切り替えます。
configure
[edit]が表示され、『#』になりました。この状態になったら設定の変更が出来ます。
下記コマンドを入力し、IPを振ります。IPの値は好きに変えてください。私はSSHで繋ぎたいので、このIPにしています。
set interfaces ethernet eth0 address '192.168.0.15/24'
[edit]が表示されたら次に下記コマンドを入力します。
commit
[edit]が表示されたら次に下記コマンドを入力します。
save
「Done」と[edit]とが出力されました。下記コマンドを入力すると、きちんと192.168.0.15/24のIPが振られていることが分かります。
ifconfig
SSH接続手順
IPを振っただけではSSHで接続できませんので、configuration modeになります。
「#」がついていたらconfiguration modeです。configuration modeではない方は、下記コマンドを入力します。
configure
「#」になったら下記コマンドを入力し、SSHサービスを有効化します。
set service ssh
[edit]が表示されたら、【IP設定】で行ったのと同様に、「commit」と「save」を入力します。
commit
save
エラーなく[edit]が返ってきたら成功です。
Tera Termで接続してみます。IPを打ち、他はデフォルトで「OK」をクリックします。
「セキュリティ警告」は「続行」をクリックします。
ユーザ名はまだ初期状態だと思うので、「vyos」を入力します。
パスワードはインストール時に入力したパスワードを入れます。全て入れたら「OK」をクリックします。
下記のように一番下の箇所が「$」でログイン出来たらSSH接続が成功です。
root設定
VyOSインストール後、rootのパスワードが設定されていないっぽいので設定します。
まずはconfiguration modeに入ります。下記コマンドを入力し、rootパスワードを設定します。○○の箇所は設定したいパスワードを入力します。
# set system login user root authentication plaintext-password ○○
[edit]が表示されたら、【IP設定】で行ったのと同様に、「commit」と「save」を入力します。
commit
save
エラーなく[edit]が返ってきたら成功です。
キーボード設定
【IP設定】や【SSH接続手順】で既に気づいている人もいるかもしれませんが、このVyOSはデフォルトで英語キーボードとなっています。扱いにくいっちゃありゃしませんので、日本語キーボードに変更します。
configuration mode になっていなかったら、configuration modeに切り替えます。「vi」から始まるコマンドを入力した後、[変更前]の状態から[変更後]の状態にします。
vi /etc/default/keyboard
[変更前]
XKBMODEL=”pc105”
XKBLAYOUT=”us”
[変更後]
XKBMODEL=”pc106”
XKBLAYOUT=”jp”
自分は保存する際、read onlyで尚且つ権限がないみたいだったみたいで、「:wq」で保存が出来ませんでした。そのため、「:w!」で強制的に保存しました。
「exit」を二回入力し、設定モードを抜けます。その後、「reboot」コマンドで再起動を行います。
reboot
以上が基本的なVyOSの初期設定となります。