未経験/駆け出しインフラエンジニアが知っておくと役立つこと①

このシリーズでは、2年目のインフラエンジニアであるノラ月が現場に出ていて気づいた/学んだことを記載する記事となります。

大体的な技術に関してではなく、ちょっと細かいことが多いですが、未経験/駆け出しインフラエンジニアの人が知っておくと役立つこととなります。

ただこちらに記載しているのは、一個人として知見を得たものとなるので、他の現場/会社では正しいのかは分かりません。その辺は、こんな感じなんだなくらいで留めて頂けますと幸いです。

今回はそのシリーズ1回目となります。

ケーブルは整線すること

整線とは漢字の通り、ケーブルを綺麗に配線することです。なぜこれが大事なのかと言うと、サーバやスイッチの電源ケーブル及びネットワークケーブルが乱雑に配線されていると、後々困ることが多いからです。

具体的には下記2つとなります。

・ラッキングが出来ない。
→電源ケーブル及びネットワークケーブルが機器にただ差しただけの状態だと、ラック内に縦横無尽にケーブルが垂れている状況となります。
今後、そのラック内に機器を追加で入れようとした際、ケーブルが邪魔でラッキングできない事態が発生する可能性があるのです。
しかも既にラッキングされている機器は本番稼働を既に行っている筈なので、その本番稼働しているサーバ又はスイッチを止めないといけないかもしれません。
そうなると色々と面倒なことになるので、整線は必要と言えるでしょう。出来ればケーブルはラックの枠外から伸びていると最適です。

・重さで電源が落ちる
→こちらは主に電源ケーブルの話になりますが、電源ケーブルは少し重たいです。もし仮に電源ケーブルを電源タップに直繋ぎしただけで、ケーブルが重なっていた場合、電源ケーブルが抜ける可能性があります。そのため整線を行ってケーブルがクロスしないようにしないといけません。

「ping疎通が途切れないこと」の試験

「ping疎通が途切れないこと」の試験とは何かと思われるかもしれませんが、ここでは抜栓試験を想定しています。

ボンディングを組んでいたら、ネットワークが1本切れても冗長化しているので、片方抜栓してもping疎通が切れることはありません。それを試験として確認するものです。

電源抜栓も同様で、片方電源を抜栓しても基本的に2本で冗長化されているので、1本抜いたところでサーバ等が落ちることはありません。

そのような試験で「ping疎通が途切れないこと」を確認するのですが、ping疎通が途切れないことだけをエビデンスとしてはなりたたないのです。

なぜなら「ping疎通が途切れないこと」のエビデンスだけだと、果たして抜栓したところが本当に対象を抜栓したか分からないからです。そのため基本的にはidrac等の管理画面から、ネットワークや電源が抜栓されたことを確認しないといけません。

それを持って「ping疎通が途切れないこと」が試験のエビデンスとなります。

Cat6

自分も最近知ったのですが、「Cat6」とは、1000BASE-T・1000BASE-TX・10GBASE-T対応の高速転送用LANケーブルを指します。

自分はそれを知らず、タグについてある「Cat6」を「キャット6」とか呼んでました。正式には「カテゴリ6」の略称やから「カテ6」となります。